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ヨーロッパのムスリム


7月7日のロンドン地下鉄・バス爆破事件以来、欧州におけるムスリム(イスラーム教徒)・コミュニティに関心が集まっている。現在、欧州におけるムスリム人口は2000万人とも言われており、イスラームはキリスト教に次ぐ第二の宗教となっている。各国での宗教別人口統計が必ずしも明らかにされていないため、正確な数値を挙げることはできないが、主な西欧諸国のムスリム人口比率は次のとおりである(CIA「ワールド・ファクトブック」2005年版に基づく)。

 イギリス・・・・・2.7%(約160万人)
 フランス・・・・・5〜10%(約300〜600万人)
 ドイツ・・・・・・3.7%(約300万人)
 オランダ・・・・・5.5%(約90万人)
 オーストリア・・・4.2%(約34万人)

この他にも、デンマーク、ベルギー、スウェーデンなどの国々において、多くのムスリムが生活を営んでいる。彼らの多くはイスラーム諸国からの移民、もしくはその二世や三世である。一橋大学教授の内藤正典氏は、欧州におけるムスリム移民の出自について、次のような3つの分類を示している。
 1.旧植民地から旧宗主国への移民。
 2.政府間の雇用協定によって募集された労働者。
 3.紛争地からの難民および亡命者。

例えば、イギリスではパキスタンやバングラデシュなど南アジア諸国からの移民が、フランスではアルジェリアやモロッコなどマグリブ諸国からの移民が、ムスリム人口の多数を占めている。また、1960〜70年代初頭のドイツでは、雇用双務協定に基づくトルコ人労働者の受け入れがなされたが、彼らは呼び寄せた家族とともに定住し、その数は現在200万人以上とされる。今後も、欧州諸国におけるムスリム人口は増加することが予想されている。現在、欧州憲法に見られるように「ひとつのヨーロッパ」が模索されているが、「差異」や「多様性」と欧州がどのように向かい合ってゆくのかも注目に値する。
(2005年7月15日記)
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