出版

「国際問題」電子版 (ISSN:1881-0500)

| 6月 |
2019年6月 No.682
電子版
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現在、アフリカ大陸はさまざまな関心を向けられる状況にある。ひとつにはその東部地域が中国の「一帯一路」構想の一部を構成し、経済に限らず安全保障面での中国の関与が強まる傾向にある。2018年9月に北京で開催された第7回中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC)では「より緊密な中国アフリカ運命共同体構築に関する北京宣言」を採択し、その関係強化の動きをさらに加速化する姿勢を示している。こうした動きとも相まって、特に紅海地域を中心として、中東諸国(特に湾岸諸国)の軍事・経済両面での関心が強まる傾向が顕著にみられ、北東部アフリカにおける国際関係に影響を及ぼし始めている。
また、アフリカには鉱物資源の開発と流通にかかわる紛争があり、そこで生じている性暴力の問題は国際社会においても大きな関心を集めている。2018年のノーベル平和賞がコンゴ民主共和国のデニ・ムクウェゲ医師に授与されたことは極めて象徴的である。また、白人入植者の多かった地域では、南アフリカをはじめ再び土地問題が大きな政策課題として浮上している。
本特集では、上記のような中国や中東との関係におけるアフリカの新たな動態とともに、現代アフリカが抱える根深い課題を探ることにより、アフリカの現在の諸相を明らかにする。