力で決めるのではなく、ルールと話し合いで。
世界には、平和を守るための
『最強の武器』があるんじゃ。
世界には、意見が食い違って争いになっている場所があります。けれども、力ずくで決めようとすれば、悲しい戦争になってしまいます。
そうならないために人類が知恵をしぼってきた仕組み、それが「法と対話」です。ここでは、国と国の争いを平和に終わらせるための「世界のルール」について学びましょう。
審判もルールもないサッカーなんて、ただのケンカだよ!
試合にならないよ!
スポーツにルールと審判が必要なのと同じように、国と国のつき合いにもルールがあります。それが「国際法」です。「ほかの国をいきなり攻撃してはいけない」「海や空はみんなでこう使おう」といった約束事です。
国の大きさや力にかかわらず、どの国もこのルールを守ることで、世界は秩序を保っています。
国同士が一度交わした『約束』は、
絶対に守らなくてはならんのじゃ。
国と国とのあいだで結ぶ約束のことを「条約」といいます。
一度結んだ条約は、おたがいに守らなければなりません。日本にとってとくに大切なのが、1951年に結ばれた「サンフランシスコ平和条約」です。
日本はこの条約によって、第二次世界大戦を正式に終わらせ、独立を回復して国際社会に復帰しました。日本の戦後はここから始まったといってもよい、大切な条約です。
話し合いで解決できない時は、
世界の裁判所に『どちらが正しいか』を決めてもらうこともできるぞ。
どうしても話し合いで解決できないときには、「国際司法裁判所(ICJ)」という場所で、公平な裁判官たちに判断してもらう道があります。
ここでは、「どちらの国がより確かな証拠を持っているか」「どちらが国際法を守っているか」が、冷静に見極められます。武器ではなく、証拠と法律で争う場所。それが国際司法裁判所です。
正しい知識があれば、
もう迷わない。
ボクたちが日本の未来を守るんだ!
領土を守るということは、自衛隊などによる防衛だけで成り立つものではありません。同じくらい大切なのが、私たち一人ひとりが「正しい知識」を持つことです。
「なぜこの島は日本の領土なのか」を、事実とルールにもとづいて、落ち着いて世界の人に説明できるようになること。そうした国民みんなの理解と関心が、日本の立場をささえ、平和な未来をつくる力になります。