研究会の開催について

領土・歴史センターでは、領土及び歴史に係る研究を深めるため、以下の5つの研究会を開催し、同分野に関する議論を行っています。

前期(2017年度~2021年度)5年間分の各検討会開催実績及び成果物はこちらからご確認ください。
第2期(2022年度~2026年度)終了年度分の各研究会開催実績及び成果物はこちらからご確認ください。(2022年度)(2023年度
2024年度に関しては以下の通りです。

1. 領土紛争解決方式研究会

(1) 趣旨

国際判例やその他の領土紛争解決事例の最新の動向及び領土に関わる国際法概念の使われ方や意義の変化などについて、特に日本の領土問題を念頭に置いて論点を整理して検討を行っている。

(2) 開催実績

第11回会合/2024年度第1回会合 2024年6月6日
議題:領域・国境画定条約とeffectivitésの関係に関する国際判例の動向について
発表者:酒井啓亘 (早稲田大学法学学術院教授)
第12回会合/2024年度第2回会合 2024年9月24日
議題:(報告順序としては、第3巡目の第1回)『日本の島をめぐる問題に係る国際法の相互作用』(その3)―国際法・領域法・海洋法の基本的観念の再考―
発表者:兼原敦子(キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)

(3) 委員

兼原 敦子 (主査) キヤノングローバル戦略研究所研究主幹
新井 京 同志社大学法学部教授
北村 朋史 東京大学大学院総合文化研究科准教授
酒井 啓亘 早稲田大学法学学術院教授
深町 朋子 福岡女子大学国際文理学部国際教養学科教授

2. 「領域」概念の歴史的変遷研究会

(1) 趣旨

近代国際法関係の成立以前のアジアの空間秩序観とその実態を検討し、現代の領土問題に関係づけて論点を整理して検討を行っている。

(2) 開催実績

第10回会合/2024年度第1回会合 2024年7月1日
議題:新南群島の所属をめぐる日仏英の争い―英国公文書館所蔵資料の分析を中心としてー(中間報告)
発表者:柳原正治 (放送大学特任教授)

(3) 委員

柳原 正治 (主査) 放送大学教養学部特任教授
佐々木 雄一 明治学院大学法学部准教授
西嶋 美智子 久留米大学法学部国際政治学科准教授
山田 哲也 南山大学総合政策学部総合政策学科教授

3. 日本政治外交史研究会

(1) 趣旨 

明治前半及びサンフランシスコ講和条約後の我が国の歩みに焦点を当て、両時期の比較を主軸とした分析を行っている。

(2) 開催実績

第1回会合 2024年6月3日
議題:成果物に向けた委員会合
第2回会合 2024年7月30日
議題:明治維新の巨視的検討(成果物に向けた中間報告)
報告者:佐々木雄一・明治学院大学法学部准教授

(3) 委員

五百旗頭 薫 (主査) 東京大学大学院法学政治学研究科教授
稲吉 晃 新潟大学人文社会科学系経済科学部教授
井上 正也 慶應義塾大学法学部教授
楠 綾子 国際日本文化研究センター教授
佐々木 雄一 明治学院大学法学部准教授
佐藤 信 東京都立大学法学部准教授
高橋 和宏 法政大学法学部教授
玉置 敦彦 中央大学法学部准教授
福岡 万里子 国立歴史民俗博物館研究部准教授
伏見 岳人 東北大学大学院法学研究科教授
前田 亮介 北海道大学大学院法学研究科准教授
村井 良太 駒澤大学法学部教授

4. 東アジア史研究会

(1) 趣旨 

日本とアジア諸国との関係再構築の過程を検討することで、日本外交が向き合う課題について議論を行っている。

(2) 開催実績

第1回会合 2024年5月7日
議題:ロシアの対日歴史認識問題-情報戦の一手段として-
報告者:河西陽平(中曽根平和研究所研究員)
第2回会合 2024年6月24日
議題:頼清徳新総統の就任演説に見る『歴史認識』
報告者:川島真・東京大学大学院総合文化研究科教授
第3回会合 2024年7月18日
議題:近年の日中歴史問題について
報告者:岩谷將・北海道大学大学院公共政策学連携研究部教授
第4回会合 2024年9月24日
議題:中国におけるサンフランシスコ講和体制への疑念をめぐる議論動向
報告者:川島真・東京大学大学院総合文化研究科教授

(3) 委員

川島 真 (主査) 東京大学大学院総合文化研究科教授
青木 まき 日本貿易振興機構アジア経済研究所地域研究センター動向分析研究グループ長代理
岩谷 將 北海道大学大学院公共政策学連携研究部教授
井上 正也 慶應義塾大学法学部教授
帶谷 俊輔 成蹊大学法学部准教授
小林 聡明 日本大学法学部教授
杉浦 康之 防衛省防衛研究所主任研究官
関 智英 津田塾大学学芸学部准教授
福田 円 法政大学法学部教授
三宅 康之 関西学院大学国際学部教授

(4) 成果物

河西陽平「ロシアの対日歴史認識問題─情報戦の一手段として─」

5. 国際政治史研究会

(1) 趣旨 

日本と欧米諸国の関係を中心にしながら、国際社会における日本の歩みを広く分析している。

(2) 開催実績

第1回会合 2024年5月28日
議題:サンフランシスコ講和の再検討
報告者:波多野澄雄 (筑波大学名誉教授、国立公文書館アジア歴史資料センター長)
第2回会合 2024年8月23日
議題:湾岸戦争と日本の外交
報告者:北岡伸一 (東京大学名誉教授/JICA特別顧問)
コメンテーター:若月秀和(北海学園大学教授)

(3) 委員

細谷 雄一 (主査) 慶應義塾大学法学部教授
赤川 尚平 慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート戦略構想センター研究員
板橋 拓己 東京大学大学院法学政治学研究科教授
井上 正也 慶應義塾大学法学部教授
大久保 明 名古屋大学大学院法学研究科准教授
楠 綾子 国際日本文化研究センター教授
合六 強 二松學舎大学国際政治経済学部准教授
白鳥 潤一郎 放送大学教養学部准教授
高橋 和宏 法政大学法学部教授
詫摩 佳代 慶應義塾大学法学部教授
谷 一巳 東京外国語大学専任講師
中島 琢磨 九州大学大学院法学研究院教授
西村 真彦 国際日本文化研究センター機関研究員
樋口 真魚 成蹊大学文学部准教授
藤山 一樹 大阪大学人文学研究科講師
松本 佐保 日本大学国際関係学部教授
宮下 雄一郎 法政大学法学部教授
森 聡 慶應義塾大学法学部教授
山口 航 帝京大学法学部専任講師

(4) 成果物

波多野澄雄「サンフランシスコ講和の再検討」

北岡伸一「湾岸戦争と日本の外交」