第7回東京グローバル・ダイアログ ブレイクアウトセッション 変容する地域秩序における日ASEAN協力:新たな大戦略に向けて

ブレイクアウトセッション『変容する地域秩序における日ASEAN協力:新たな大戦略に向けて』
本セッションは、チャタムハウス・ルールの下、非公開で実施され、概要以下の議論がなされました。
変容する国際秩序に対して、安全保障、地域のレジリエンス、ルールに基づく経済秩序の三つの視点から、日本とASEANの戦略的パートナーシップの可能性と課題について活発な議論が行われた。
自由で開かれたインド太平洋(FOIP)、インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)、ASEAN 共同体ビジョン 2045の相互補完性を確認し、日本とASEANが対等なパートナーとして地域秩序の形成に関与すべきとの認識が共有された。重要な協力分野として、①ルールに基づく経済秩序の維持・拡大、②エネルギー安全保障と地域レジリエンスの強化、③非伝統的安全保障分野での実務協力、④人材育成と人的交流の拡大が挙げられた。特に、CPTPPやRCEP、ソフトローも含めたルールが支配する空間の拡大、日本の提唱するアジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)やパワーアジア構想(POWERR Asisアジア・エネルギー・資源供給力強靭化パートナーシップ)、ASEAN パワーグリッド構想や再生可能エネルギー分野における協力の有用性が指摘された。
ASEAN内外の国境紛争などを伝統的に対話、忍耐、信頼醸成を通じて平和的に管理し、世界のほかの地域と比較して安定した地域秩序を維持してきたことが強調され、日本に対しては、信頼できるパートナーであるとして、技術、資金、人材育成、制度構築を通じ、ルールに基づく国際秩序の維持・再構築に貢献することへの期待が表明された。
本セッションには、日本とASEANの若手リーダー(JFSEAPフェロー、領土歴史センター海外短期特別フェロー)が参加し、会場からも多くの質問や意見が出され、世代を超えた活発な意見交換が行われた。