研究部

About研究部とは

当研究所においては、
時代の要請に応え、外交・安全保障政策の企画・立案に有用な分析や政策提言を、
様々な研究プロジェクトを通して策定しています。

Research Project令和5-7年度
研究プロジェクト

アジア・大洋州地域における安全保障上のリスクの実態

北朝鮮の核・ミサイル開発、地域諸国による透明性を欠いた形での軍事力強化、力による現状変更の試み等のアジア・大洋州地域における安全保障環境の悪化を踏まえ、伝統的安全保障、北朝鮮核・ミサイルと韓国情勢(内政・外交)、中国の海洋進出に係るリスクをそれぞれ担当する3つの研究会を立ち上げ、主に政策シミュレーションを通じて連携しつつ各種リスクの実態を把握・整理・分析し、日本の採るべき政策を提言します。また、対外発信を強化します。

経済安全保障の観点からの我が国の強みや脆弱性を踏まえた、望ましい国際経済環境のあり方

本事業は、「国家間競争の時代における日本外交」に資する政策提言を行うべく、自由で開かれたルールに基づく国際経済秩序に対する経済安全保障上の挑戦を念頭に、日本の強み(戦略的自律性、戦略的不可欠性等)や脆弱性(チョークポイント等)、先端技術の民生・公的利用、軍民両用先端技術の進展とそれによる作戦・戦闘領域の変容の特定・検証を踏まえつつ、国際(経済)ルールや規範の改定・創設や同盟国・有志国との連携のあり方等に関する情報収集・分析・発信・政策提案を行います。

日本周辺の主要国の国内要因が国際秩序の変容にもたらす影響

国際秩序が制度・価値観とリンクする傾向を強める中、米国では国内政治の分極化とともに内政と外交の結節が複雑化し、民主主義の主導を自認する米国の外交・安全保障政策に大きな影響を及ぼしています。また、権威主義的な中国・ロシアでも指導者の権力基盤や経済社会情勢が対外政策に作用しています。日本周辺の主要国であるこれら各国の国内要因と外交政策の関係の実態解明は日本外交にとって益々重要となっているとの認識の下、各国の状況を研究し日本外交への政策提言を行います。