「『国家形成の政治外交史――近現代日本の「二つの開国」』刊行

「『国家形成の政治外交史――近現代日本の「二つの開国」』刊行

このたび、領土・歴史センター事業の一環として、『国家形成の政治外交史――近現代日本の「二つの開国」』(五百旗頭薫・東京大学大学院教授 編)が刊行されました。本書は、日本政治外交史研究会に所属する委員による最新の研究成果を収めたものです。

本書は、近代以降において日本と米国が最も濃密に接触した二つの時代――黒船来航とGHQによる占領統治――をともに「開国」と位置づけ、それぞれが日本政治にもたらした制度的・思想的変容を、政治史・経済史・文化史・地方史といった多角的な観点から明らかにするものです。近代から現代に至る日米関係の歩みを、通時的かつ分野横断的に実証研究した書籍はきわめて稀であり、本書はその空白を埋める意欲的な試みとなっています。

また、トランプ政権下において同盟関係が不確実性を帯びつつある現在の日米関係を見据え、斬新な切り口からその歴史を再検討している点も本書の大きな特徴です。今後、本分野を専門とする研究者にとって必読の文献となることが期待されます。

今年度は、本書の英訳出版を予定しており、国際社会における日本理解の多面化と増進に向けて、継続的に情報発信を推進してまいります。

なお、本書は東京大学出版会より、2026年3月に刊行されました。
詳細については、以下の同会ウェブサイトをご参照ください。

https://www.utp.or.jp/book/b10158444.html