第47回海洋法国際会議論集のオープンアクセス化(無料公開)のお知らせ

この度、日本国際問題研究所は、海洋法および領土分野における研究成果の国際的な発信強化を目的として、会議論集『Challenges in Oceans Law and Policy: The South Pacific and Latin America(海洋法および政策における諸課題:南太平洋とラテンアメリカ)』のオープンアクセス化を支援いたしました。これにより、収録された各論考をオンライン上で無料公開し、どなたでも閲覧・ダウンロードいただける運びとなりました。
論集の概要
Brill社より刊行された本論集は、2024年9月にリマ(ペルー)で開催された「第47回海洋法国際会議」(主催:米国海軍大学、世界海事大学など)における報告内容をまとめたものです。 弊所は、海洋安全保障や国際法の第一線で活躍する研究者の本会議への登壇を例年支援しており、本論集においても、弊所が支援・協力を実施した以下の専門家らによる論考が収録されています。
【本会議への登壇支援実施ページ】
https://www.jiia.or.jp/jpn/event/2024/09/20240917-01.html

主な収録内容
本論集では、現代の海洋法秩序が直面する諸課題について、以下の各章をはじめとする専門的な分析が収められています。
- 第1章:Deep Seabed Minerals in U.S.–China Strategic Competition (James Kraska 米国海軍大学ストックトン国際法センター教授)
- 第3章:Assault on Latin American Fisheries by China’s Distant Water Fishing Fleet (Raul (Pete) Pedrozo 米国海軍大学ストックトン国際法センター教授)
- 第5章:Reassessing the Definition of Piracy: The Legal Status of Houthis’ Maritime Attacks (古谷健太郎 海上保安大学校教授)
- 第7章:China’s Maritime Governance under Xi Jinping and Its Implications for the International Community (益尾知佐子 九州大学大学院教授)
本論集の意義
いずれの論考も、米中戦略競争下での深海底鉱物資源利用、IUU(違法・無報告・無規制)漁業、フーシ派による船舶攻撃を巡る海賊定義の再検討、そして中国の海洋ガバナンスなど、国際社会が直面する喫緊の論点を取り上げ、鋭く論評しています。本論集では、新興テクノロジーや環境保全に関する法的検討も網羅されており、最新の海洋法秩序の動向を一望できる一冊となっています。
書籍の詳細および全文ダウンロードは、以下の出版元リンクよりご利用いただけます。
【Brill社 書籍ページ(Open Access)】
https://brill.com/display/title/72740