イベント実施報告

公開ウェビナー「ウクライナ危機と国連:その限界と可能性」

2022-06-16
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日本国際問題研究所は、2022年6月16日に公開ウェビナー「ウクライナ危機と国連:その限界と可能性」を開催しました。ウェビナーでは市川とみ子・日本国際問題研究所所長がモデレーターを務め、中満泉・国連事務次長・軍縮担当上級代表が基調講演を行いました。中満事務次長は、ウクライナ危機に対する国連システム全体の対応と努力、食料・エネルギー供給などのグローバルな影響を緩和するため取組み、安全保障・軍縮・軍備管理分野における取組みを紹介しつつ、平和な未来を確保するため、多国間主義の必要性を再認識し、すべての国連加盟国の関与を得て努力を続けていくことが重要であると訴えました。続くパネルディスカッションでは、有馬裕・外務省総合外交政策局審議官、セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使、森山毅・国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)・シニア緊急対応コーディネーターがそれぞれの視点から報告を行い、榎原美樹・NHK国際放送局World News部エグゼクティブ・ディレクターがコメントをし、ウクライナ危機を巡る国連の対応と限界、安保理改革および機能強化の必要性、ウクライナからの難民支援の現状、日本における国連の見方などについて、多角的に議論しました。視聴者からの多くの質問も受けて、活発な議論が展開されました。