国際問題ウェビナー ご案内

『国際問題』発行から概ね1か月後を目途に、執筆者によるウェビナーを開催いたします。
特集全体を踏まえた執筆者間の議論をウェビナーで開催することにより、執筆時よりアップデートされた情報を提供でき、 読者の方々にとっても研究の一助・理解の深まりにつなげていただける機会となっております。

イベントの概要

国際問題ウェビナ―「2022年中間選挙と今後のアメリカ」を論じる

開催日 : 2023年5月29日(月) 17:00―18:15
申込締切: 2023年5月28日(日)
会場 : オンライン(Zoom)

登壇者:久保文明・防衛大学校長(モデレーター)(〔巻頭言〕国際秩序の危機と米国の動向)
    西山隆行・成蹊大学教授(2022年アメリカ中間選挙をどう見るか)
    岡山 裕・慶應義塾大学教授(政党内・政党間の妥協はどこまで可能か 米国第118連邦議会の展望)
    平松彩子・東京大学准教授(共和党におけるトランプと支持派の今後 連邦議会予備選挙における資金の供給源)
    松本佐保・日本大学教授(人工妊娠中絶の権利を否定する判決と中間選挙にみるアメリカ社会、その国際政治への波紋)
    神谷万丈・防衛大学校教授(対中ロ姿勢の継続 バイデン政権後半の米国の安全保障政策)

 5月の『国際問題』ウェビナーでは、「2022年中間選挙と今後のアメリカ」をテーマとする『国際問題』誌2023年4月号の著者が、それぞれの考察を踏まえて、執筆時以降の最新の動きや他の執筆者の分析との関連を含めて議論し、特集テーマをさらに深く掘り下げます。同号の主な論点は以下のとおりです。
 第2次世界大戦後の国際政治秩序が大きく動揺しつつある中、米国がその維持のためにどの程度指導力を発揮するかが注目される。2022年米国中間選挙では、米国という国のあり方や民主政治の意味も問われ、民主党が善戦した背景には、有権者の関心事の多様化や「トランプ対バイデン」の構図、二大政党の党内状況と戦略がある。5日目まで議長が決まらないという異例の幕開けとなった混乱の検討を手がかりに、第118議会においていかなる政策課題がどのように目指されるかを展望する。利益団体をはじめとする政党の外部の組織に選挙資金を依存し続けていることは、トランプがホワイトハウスを去った2021年以後に共和党組織の刷新が行われていない原因の一つと考えられる。2024年大統領選でも重要な票田になり得るヒスパニックに注目し、選挙や政治等への影響を議論する。安全保障分野では、中露の問題は民主・共和両党間に意見の一致が大きいため両国への強い政策対応は継続される可能性が高いが、米国市民の関心は低く、将来世論が変化して党派間対立が生起する可能性は否定しきれない。
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