イベント実施報告

第7回アレクサンダー・C・クッシング国際法会議「Security at Sea」の共催について

2025-05-13
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2025年5月13日から14日にかけて、日本国際問題研究所は、米国海軍大学校ストックトン国際法センター(U.S. Naval War College Stockton Center for International Law)、フィリピン大学法学部(University of the Philippines College of Law)、同大学海事問題・海洋法研究所(Institute for Maritime Affairs and Law of the Sea)、海上自衛隊幹部学校(JMSDF Command and Staff College)などとともに、第7回アレクサンダー・C・クッシング国際法会議「Security at Sea」をマニラにて共催いたしました。

本会議は毎年、国際法および海洋法・政策分野における世界的な研究者・実務家が一堂に会し、海洋における国際法および安全保障をめぐる課題を多角的に分析・議論する場として開催されています。参加者の教育や国家間の共通理解の促進、海洋における「法の支配」の確立に資することを目的としています。

今回の会議には、30を超える国内外の機関から登壇者が集い、中国の海洋進出によって緊張が高まる南シナ海および東シナ海における安全保障をめぐる国際法上の論点について議論が交わされました。主なテーマとしては、グレーゾーン事態、海底ケーブルの保護、安全保障協力、深海底鉱物資源の開発、海上自律型無人船舶(MASS)、違法・無報告・無規制(IUU)漁業などが取り上げられ、活発な意見交換が行われました。

日本国際問題研究所は、当研究所の吉田朋之所長に加え、徳地秀士・平和安全保障研究所理事長、山本勝也・笹川平和財団戦略・抑止グループ長兼主任研究員、そしてクレオ・パスカル・米国民主主義防衛財団(FDD)インド太平洋担当シニアフェローの登壇を支援しました。