イベント実施報告

第18回日本・シンガポール・シンポジウム「再構築に向かう世界での日本・シンガポール協力」

2025-09-18
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2025年9月17-18日、日本国際問題研究所(JIIA)は、シンガポール国際問題研究所(SIIA)と共催で第18回日本・シンガポール・シンポジウムを東京で開催しました。

17日のラウンドテーブル(非公開)では、①混乱する世界での地域の政治・安全保障の展開、②日本・ASEAN関係の基盤としての相互理解と機能的協力の強化、③不確実性の中における経済協力とサプライチェーンの強靭化、について忌憚のない意見交換が行われました。

18日の公開フォーラム「再構築に向かう世界での日本・シンガポール協力」では、共同議長を務める佐々江賢一郎・JIIA理事長およびアショーク・ミルプリ・テマセク国際政策・ガバナンス部長が開会挨拶を行い、日本側の河野太郎・衆議院議員/日本・シンガポール友好促進議員連盟会長、生稲晃子・外務大臣政務官、シンガポール側のシム・アン外務担当上級国務大臣(17日のラウンドテーブルでの講演のビデオ)から基調講演をいただきました。

パネルディスカッションでは、佐々江共同議長の司会のもと、山田滝雄 JIIA上席フェロー(初代ASEAN大使/前駐ベトナム大使)、サイモン・テイ・シンガポール国際問題研究所理事長、菊地朋生・早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授、アドリアン・ング シンガポール通商産業省 アジア・中東・アフリカ担当局長による報告がありました。続いて、討論者をつとめるミルプリ共同議長から来年2026年に、日本とシンガポールの外交樹立60周年を迎えるにあたり、国際秩序を守るために両国が能動的かつ実質的に協力できる分野は何かという問いかけがあり、安全保障、デジタル、グリーン、貿易、金融などが挙げられ、シンガポールとの協力をチャンネルにして域内だけではなくEUやインドなどの域外へ連携を広げられる可能性についても議論がされました。ASEAN諸国の外交団や企業関係者などを含め多くの聴衆が参加し、フロアとの質疑応答もあり、活発な議論が交わされました。