日本国際問題研究所 軍縮・科学技術センターは、9月2日(水)、3日(木)の二日間にわたり、広島県広島市で開催された「ひろしまラウンドテーブル」(広島県、へいわ創造機構ひろしま〔HOPe〕主催)の事務局として、企画および議論のとりまとめを行いました。本ラウンドテーブルは、核リスクに対処するための政策提言を目的とするもので、ドー・フン・ヴィエット第11回NPT運用検討会議議長をはじめ、米国、中国、ロシア、インド、韓国、フランスなど9カ国から14人の核問題専門家を迎え、秋山信将当センター所長が議長として議論の進行を担いました。

議論にあたっては、事前に世界各国の核問題専門家を対象に実施したアンケート調査の報告書『ひろしまニュークリア・フォーキャスト』を基礎としました。同報告書は、今後1年間に懸念される主要な核リスクについて専門家の見解を調査し、核リスクの可視化を目指したものです。参加者は、同報告書をもとに核リスクを分析・評価し、その成果を踏まえて、議長が国際社会に具体的な行動を促すため「政策提言」を取りまとめ、参加者の同意を得て公表しました。本提言は、核兵器の不使用と紛争のエスカレーションの防止、民生用原子力施設への攻撃や核実験の再開を禁じるルール・規範・制度の維持・強化、そして歯止めのない核軍拡競争の防止を3本の柱としています。

政策提言はこちら

本ラウンドテーブルでの議論を反映した『ひろしまニュークリア・フォーキャスト』最終版は10月公表予定です。

ラウンドテーブル参加者

阿部 信泰 元国連事務次長(軍縮問題担当)
石田 淳 広島市立大学広島平和研究所 所長・教授
ドー・フン・ヴィエット 国連ベトナム政府代表部 常駐代表、第11回NPT運用検討会議議長
趙 琵娟(チョ・ビヨン) 世宗研究所フェロー
戸﨑 洋史  広島大学平和センター准教授
趙 通(ジャオ・トン) カーネギー国際平和財団 シニアフェロー
マンプリート・セティ インド空軍力研究センター(CAPSS)特別フェロー
ジャック・ハイマンズ 広島市立大学広島平和研究所 教授
カリム・ハガグ ストックホルム国際平和研究所(SIPRI) 所長
アントン・フロプコフ エネルギー・安全保障研究センター(CENESS) 所長
ジェフリー・ルイス スタンフォード大学国際安全保障・国際協力センター 上級研究員
秋山 信将 日本国際問題研究所 軍縮・科学技術センター所長、一橋大学教授
アルベサル・ティモテ 日本国際問題研究所 軍縮・科学技術センター研究員