「国際社会における日本の地盤沈下」。この切迫した危機意識を背景に、2024年10月、日本国際問題研究所(理事長:佐々江賢一郎)は、政府・民間・学界の英知を結集すべく、戦略的拠点「JIIA プラットフォーム」を立ち上げました。
この事業の一環として、国際社会で活躍・発信できる人材を育成・支援することを目的に「外交アカデミー」を開講致します。
なぜ、今、外交アカデミーを開催するのか?
「外交的(国際的)センスのない国は必ず凋落する」。ウッドロー・ウィルソン第28代米国大統領の外交顧問を務めたエドワード・ハウス大佐が、外交官時代の吉田茂首相にこう語ったように、日本の繁栄と安全、地位と存在感は、世界で活躍・発信できる国際センスに優れた人材がどれだけ幅広く育っているかにかかっています。
外交アカデミーで得られる知見は、どのように活かせるのか?
官民問わず、どのような業種においても、諸外国との関係において、情報収集・分析して方針を立てる、国際交渉を通じて利害を調整して協力・信頼関係を構築する、または広報活動を行う等の場面が生じています。
「外交アカデミー」の受講者は、第一線で活躍する実務者や有識者等による対話型の講義・演習等を通じ、国際秩序や国際情勢の大きな流れについて見識を深めるとともに、情報収集分析、国際交渉、国際ビジネスで必要なプロトコール、対外発信など、国際社会で活躍するための実践的な作法と思考を身に付けることが期待されます。世界を舞台に活躍する気概と覚悟のある方々のご参加をお待ちしています。
プログラム概要
1. 開催方針
国際社会で業務または研究活動を行う上では、国際情勢に関する素養が欠かせません。国際情勢を理解するうえでは、国際関係についての知見を高めることが重要です。こうした点を踏まえ、「外交アカデミー」では、国際情勢に大きな影響を与える主要国の外交政策や地域情勢、問題領域のほか、国際社会で活躍するためのスキルについて、産官学の各界で活躍する第一線の有識者や実務家等による講義または演習を実施致します。
2. 担当講師
別紙の日程をご覧ください。
3. 開催形態
2025年7月3日(木)~9月16日(火)までの期間において、計10回に亘る講座を都内港区で開催します。開催時間はいずれの回も食事時間30分を含め、平日18時30分~21時00分までを予定しています。講師の都合等により開講日が変更する場合があります。
一定の受講回数を満たした方には、本講座の修了書を発行致します。また、受講者には継続的な学習や交流の観点から、講座終了後も当研究所が発信する論考等の情報のほか、有識者または受講者同士のネットワーキングの場をご案内する予定です。
4. 応募対象者
原則、企業または団体等で2年以上の勤務または研究歴をお持ちの方。
5. 募集人数
20~30名程度
6. 受講料:200,000円(食事代込)
7. 応募方法
別紙の募集要項をご覧ください。