
ライースィー大統領の人事から見るイラン新政権の行方――「ディープステイト(影の政府)」の浮上とイラン核交渉難航の兆し(前編)
- 2021-09-15
- 貫井万里(文京学院大学人間学部コミュニケーション社会学科准教授)
本格化する米中の戦略的競争、とどまる所を知らない中国の海洋進出、非核化の先行きが見えない朝鮮半島、対立の深まる中台関係、緊張の続くホルムズ海峡など、日本を取り巻く安全保障環境は厳しさを増しています。沖縄の基地問題や、少子高齢化、戦争のあり方を変える技術革新なども、日本の安全保障に大きな影響を与えています。当研究所では、日本の安全保障のあり方や日米同盟の課題について最先端の研究を行うとともに、諸外国の研究者との対話を通じて国際協力の拡大や敏感な問題の解決に取り組んでいます。